コース概要

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~安全かつ快適な都市環境を将来世代にわたって創出していく~

本コースの源流は、明治26年(1893年)に発足した土木工学第四講座(衛生工学)で、東京大学に講座制が導入された当初の123の講座のうちの一つです。1962年の都市工学科設立とともに、衛生工学コースとして学部教育をスタートしました。当時は水質汚濁、大気汚染などさまざまな公害が問題となっていた時代であり、水供給や廃水・廃棄物の管理、水質汚濁の解析など、我々の生活環境を守るための技術やシステムが我々の研究領域でした。その後環境に関する問題は、従来の公害から、オゾン層の破壊や地球温暖化などの地球規模の環境問題、生態系の保全、微量化学物質による環境汚染、循環型社会の構築など多様化しました。また、バイオテクノロジー、環境計測・分析技術、情報技術などの科学技術の発展もめざましく、環境現象の解析や環境問題の解決のためにこれら新しい科学技術が応用されるようになりました。

環境問題の拡がりに合わせ、コース名称も「環境・衛生工学コース」、さらには「都市環境工学コース」へと変更し、現在に至っています。本コースは一貫して、都市の内部だけでなく、あらゆる生活および生産活動の場を対象に、安全かつ快適な生活環境を将来世代にわたって創出することを目指しています。そのために、専門知識を基礎にして新しい科学的知見を取り入れながら、適切な技術やシステムを開発し、どのように実社会に展開すべきかを提案することが「都市環境工学」の使命です。

  • 都市工学専攻の紹介動画(工学系研究科ページ)

     

    本コースの系譜や卒業生については、日本水道新聞に掲載された「特集 東京大学都市環境工学」もご覧ください。

  • 日本水道新聞(2021年3月25日)特集: 都市環境工学の系譜、研究・教育機関としての強み、都市環境工学の萌芽、企業との連携
  • 日本水道新聞(2021年8月4日)特集: 卒業生インタビュー、世界に広がるネットワーク、社会に生きる都市工学科の叡智

     

    水環境保全
    地下水・土壌汚染
    水処理技術
    健康リスク
    都市浸水対策
    地球環境問題
    廃棄物・リサイクル
    環境配慮行動
    持続可能性
    途上国環境管理