学部演習・実験など

Activities

2年 A1A2環境計画基礎演習

環境問題は多様な要因がきわめて複雑に絡み合っています。専門課程で最初に行われるこの演習では、環境問題を科学的にとらえて整理する方法や考え方を身につけます。
前半では、地球温暖化対策や廃棄物問題などの環境問題を取り上げ、グループ間で環境対策の是非を問うディベートを行い、賛成側、反対側の論点を理解します。さらに課題と解決策を図として構造化して理解を深めます。
後半では都道府県を対象としてエネルギー消費や環境負荷を評価します。各都道府県の規模や産業構造、市民のライフスタイルといった都市活動を特徴付ける要素との関連を調べることを通して、環境問題を定量的かつ俯瞰的に捉える方法を学びます。

3年 S1S2都市工学演習B第一 & 環境工学実験演習第一

3年S1S2タームの演習・実験では、都市における水環境の保全対策の策定方法やさまざまな環境汚染の度合いを表す指標の基本的な測定方法を習得します。さらに、身近な環境中における汚染物質の動態の把握やそれらがもたらすリスクの評価を通して、自然環境と人間社会がどのような相互作用をもたらしているかを理解し、どのような都市環境を創出していくべきかを考えます。演習、実験はそれぞれ学部生専用の演習室・実験室において、行われます。これらの演習・実験を通し、情報収集の方法、データの整理、報告書作成、口頭発表の手法など、研究者やエンジニア、あるいはプランナーに必要とされる基本的な技術を習得することができます。

3年 A1A2都市工学演習B第二 & 環境工学実験演習第二

3年A1A2タームの演習・実験では、S1S2タームに学んだ知見を生かして、より実践的な課題に取り組みます。具体的には、(1)河川調査、(2)下水処理実験と下水道計画、(3)浄水処理実験と上水道計画、の3課題を学びます。 (1)の河川調査では、実験室を飛び出して実河川でのフィールドワークを行うことで、環境研究のセンスを養うことができます。また、(2)の下水課題と (3)の浄水課題では、実験と演習が密接に関連し、実験データを施設設計に生かしたり、施設設計で得た知見に基づき実験条件を検討したり、柔軟な発想が求められます。さらに、実際に稼働中の下水処理場や浄水場を見学し、実験演習課題で学んだ知見が現実社会でどのように生かされているのか、総合的に学ぶことができます。

4年 S1S2都市工学演習B第三

都市工学演習B第三では、前半の課題として、都市環境の定量的評価を行い、 それに基づいて都市の政策の提言などを行います。ここ数年は廃棄物処理・リ サイクルシステムを対象としています。具体的には、ライフサイクルアセスメント (LCA)という手法を習得し、モデルとなる都市を班毎に選んで温室効果ガス 排出量などを評価します。また、さまざまな施策を想定してシナリオを作成し、 その温室効果ガス排出抑制効果を比較することで理解を深めます。個人プレゼンテーション、班によるプレゼンテーションなどを課題ごとに取り入れており、それらを通じて定量的な環境負荷の把握の重要性を体得し、LCAのスキルを身につけることができるのも大きな特徴でしょう。
後半の課題では、卒業研究配属先の指導教員の下で、各自の卒業研究テーマに関わる研究論文や基礎的知見を収集・習得し、一人ひとりが研究課題に関す る発表・質疑を行います。

4年 A1A2卒業研究

S1S2タームに行った卒業研究課題の予備調査を踏まえ、A1A2タームには本 格的に取り組みます。基本的にそれぞれが個別のテーマを持ち、実験、調査、シミュレーションなど様々なアプローチを使って学部教育の集大成である卒業研究を仕上げることになります。これまでの演習や実験とは異なり、各研究 室に所属して指導教員や大学院生と相談をしながら、研究計画の立案から実 施、取りまとめ、プレゼンテーションまでを自分でマネジメントします。テーマ によっては海外調査をすることもあります。限られた時間の中での研究は、時 に大変なこともありますが、その分、成し遂げた時の達成感は非常に大きなものがありますし、一生の思い出になるでしょう。2月上旬には卒業論文を提出し、同中旬に発表会が行われています。

輪講都市工学輪講 / 都市工学グローバル輪講

輪講は、あるテーマに沿って本や文献を読み、お互いに発表し合いながら学んでいく形の演習です。最新の知見を得るのはもちろんのこと、英語の文献を読んだり、あえて異分野の教科書に挑戦したりして幅広い知識の獲得を目指しています。
グローバル輪講は、留学生を交えて行われ、英語を実践的に学ぶ機会にもなっています。

その他都市工学の技術と倫理 / インターンシップ

都市工学の技術と倫理では、都市工学科三年生の希望者を教員が引率し、都市工学に関連の深い場所を見学します。
インターンシップは、夏期休暇を利用して、都市工学に関連の深い企業や公的団体などで研修をさせていただくものです。いずれも、授業で学んだ知識を現場で深めることが出来る機会として好評です。