本コースは都市工学科衛生工学コースとして、都市工学科とともに1964年に発足いたしました。当時は水質汚濁、大気汚染などさまざまな公害が問題となっていた時代であり、水供給や廃水・廃棄物の管理、水質汚濁の解析など、我々の生活環境を守るための技術やシステムが我々の研究領域でした。
 その後環境に関する問題は、従来の公害から、オゾン層の破壊や地球温暖化などの地球規模の環境問題、生態系の保全、微量化学物質による環境汚染、循環型社会の構築、など多様化しております。また、バイオテクノロジーやITなどの科学技術の発展もめざましく、環境問題の場でこれら新しい科学技術が応用されつつあります。本コースもこのような環境問題の変遷を受けて、「環境・衛生工学コース」、さらには「都市環境工学コース」へと名称を変更し、その対象領域を拡げてきました。
 「都市環境工学」では、都市の内部だけでなく我々の生活の場、生産活動の場全てを対象として、安全かつ快適な生活環境を将来世代にわたって創造していくことを目的としています。そのために、新しい科学技術を取り入れながら適切な技術やシステムを開発し、それをどのように展開すべきかを提案することが「都市環境工学」の使命です。
 現在本コースでは、以下のような観点から研究・教育活動を進めております。
 
さまざまな化学物質や病原性微生物による環境汚染への適切な対応策を検討するために、これらの環境汚染の実態を解明し、人間活動や生態系に与える影響を評価しています。具体的には、水源地、地下水、河川や都市大気などさまざまなフィールドにおいて現地調査を行い、その汚染機構解明に努め、修復・保全の計画・管理手法を提案します。また、アジア諸国においても、その環境汚染の実態についての調査活動を行っています。

たとえば、
「大気汚染」→
環境システム研究室
「アジアの環境問題」→環境質リスク管理研究室
「化学物質、病原微生物」→水環境制御研究室
「化学物質、地下水、アジアの環境問題」→都市水システム研究室
持続可能な発展にむけて、都市が資源や地域環境、地球環境へ与えるインパクトをできるだけ小さくするような技術やシステムの提案を行っています。例えば、 廃棄物や廃水の量を減らす、あるいは有効利用や資源化するための技術やリサイクルのためのシステム、温室効果ガスであるCO2やN2Oの発生を抑制する技 術やシステムの開発や提案を行っています。

たとえば、
「温室効果ガス、資源循環、環境心理」→
環境システム研究室
「廃棄物」→環境質リスク管理研究室
「環境教育」→環境微生物機能研究室
バイオテクノロジーを利用して、さまざまな環境問題へ対応するための技術やシステムの開発を行っています。具体的には、下廃水処理や地下水・土壌中の汚染物質除去、水系中の微生物生態系の解析や化学物質の生態系への毒性評価、などを対象として、新しい技術や解析モデルの開発を目指しています。

たとえば、
「生物学的水処理、微生物生態」→水環境制御研究室
環境微生物機能研究室
「バイオレメディエーション」→水環境制御研究室
「環境生態毒性」→環境質リスク管理研究室
人々が安全でかつ快適に生活できるように、さまざまな技術やシステムの開発を行っています。例えば、飲み水の安全性を守り、豊かな生態系を持つ水環境を創出するための新しい水処理技術や消毒技術、有害物質を効果的に分解する技術、熱環境からみて快適な都市市街地を設計する技術、健全な水循環を維持するシステム、などの開発を行っています。

たとえば、
「熱環境解析」→
環境システム研究室
「膜処理、有害物質」→環境質リスク管理研究室
「消毒技術、水循環」→水環境制御研究室
「膜処理、紫外線処理、水循環」→都市水システム研究室